2013/06/04

法務省データ 在日ブラジル人 人口ピラミッド



人工ピラミッドグラフの作成が遅れていましたが、
(下の目盛を左右うまく合わせるのが難しい!)新年の仕事として
2011年12月末のデータですが在日ブラジル人と在日中国人の
人工ピラミッドを作り直してみました。

両国を比較すると特色が良く分かります。
中国からは若い人が来ていることがはっきり分かります。
家族と共に来日したブラジル人は教育問題、将来の高齢者問題
など家族の問題が多く存在しています。

しかし、中国人の場合には女性が男性よりこれほど多く来日している
ことは驚きです。念のため法務省のデータを確認しましたが間違い
ありません。







  












 http://tspublic.jimdo.com/data/population-pyramid/





移民 : 映画紹介 (少し長めです)



多文化共生に関心ある方またはご本人が海外から来られた方へ。

1)「二つの祖国で」というドキュメンタリー映画。
(東京では少なくとも銀座で1月11日まではやります)

対象が戦時中と戦後の話なので今に引き付けて考えることはそぐわない
のかも知れませんが関心があれば是非。

http://www.cinematoday.jp/movie/T0015848

第二次世界大戦時のMIS(Military Intelligence Service=陸軍情報機関)
の中心的組織であった日系陸軍情報部の活動を描いた作品。
米国籍を持ちながら人種差別を受け、それと戦いながら、一方では父母の
祖国・日本と戦った日系二世。彼らの祖国・米国に忠誠を誓い、終戦後は
日本の再建に尽力した彼らの活動、気持ちを映し出している。

この映画を観て
・(この映画の主目的ではないが)ルーズベルトが真珠湾攻撃を知っていた、
とする説があるが、可能性は大きいのではないか。
 なぜなら1941年12月の真珠湾攻撃の一か月前に二世とKIBEI(帰米?)を
集め徹底的に日本語と英語の訓練を始めていること。また、日本の暗号は
このMISにより解読されていた、ということから。
物量の差は当然だが、それに加え、敵国語である英語を使わせなかったり、
情報の重要さを認識できなかったことでも勝負は見えていた。

・彼らは祖国・米国に忠誠を誓い親兄弟と闘う道を選んだが、祖国は血を
分けた親兄弟に銃を向けるほど優先度は高いのか?

・確かに彼らの貢献は大変なもので、この方たちがいたから終戦が早く来た、
戦後も彼らがいたから復興が早く進んだ、ということは事実であろう。
 しかし、戦時であったからこの日本語の訓練もなされ、優秀な通訳人が
多数生まれた。つまり、この大戦があったから彼らは活躍する場が与えられた。
もし平時であったどうだったのだろう、これほど集中的に勉強をする機会も
なかったでは、そうであったら彼らの運命はどうだったのか。

 この映画で新しく知ることが多くあったし、映画としてはとても良く出来て
いて面白いが、平時に参考にする部分はどこなのだろう、と整理がついていません。
二つの国に生きている人々はどういう感想を持たれるのでしょう。

2)「愛について、ある土曜日の面会室」(既にFacebookには書きました)
ちょっと不思議な題ですね。これも銀座で。

ロシア系の若者、アルジェリアから来た青年とその母、貧困家庭の男性・・・
境遇の悪さが犯罪を引き起こすという、「環境」にその原因を求めることは
すべきではないと思いますが、実際に移民や貧困の実態はかなり厳しいのは事実。
この若い女流の監督はきめ細かくそれぞれの生き方を描き出し、緊張の続く
120分です。
観たものにその先を考えさせる余韻のある終わり方はフランス映画らしいし、
最後に流れるピアノ曲もぴったり。
映画ファンだけでなく移民問題などに関心のある方、是非どうぞ。

http://www.bitters.co.jp/ainituite/introduction.html

方言 年始の放送から



何末年始にはお笑いが多く(それが決して悪いというのでありませんが)
どのチャネルを回しても(これも古いですね、チャネルが回るなんて)
同じ顔ばかりでラジオやCDを聴いていました。
しかし、その中でも面白いものがありました。

今回ご紹介するものは日本語教育に関わる方々が多いので「方言」に関する
ものです。
年賀状に住所を書く時に、緑町、羊が丘(羊が居るのか?)、中区、東区・・・
本来そこにあったはずの住所ではなく効率化だけを考えたような住所名が
多いのに気づきます。勝手に日本の文化を壊したのは重罪!てなことを
考えていましたが、今回の放送はその考えが正しいのだと思わせてくれました。
方言、昔の名前復活!(ちょっと懐古主義?)
因みに、私の生まれた通りの名前は無くなってしまった、それを知った時には
ルーツが無くなった寂しさを覚えました・・・。

1)tv asahi 2013年1月1日(火)夜11時40分〜深夜1時10分で放送された
「あの名曲を方言で熱唱!新春全日本なまりうたトーナメント」

方言の持つ温かみを堪能させてもらいました。特にお気に入りの山形の
民謡歌手(なんと小学生と中学生では日本一になった実力派)朝倉さやさん
の歌にはびっくり。今回紹介できるのは予選の時に歌った「タッチ」だけですが、
決勝の時の「ロビンソン」もYouTubeにupされるでしょう、待ち遠しい。
是非聴いてください。

司会の桂文枝(元の三枝)さんも触れていたと思いますが、「母語」で歌う
説得力はすごい。地方の方も(言葉の差は外国の人と違って小さいとはいえ)
バイリンガルですね。この文化を捨てないでほしい。(ドイツではミュンヘン
からの放送は、報道番組でもバイリッシュ(バイエルン語・・彼らに言うと
怒られますが、「方言」)でやられますし、他の地方もそうです。)

https://www.youtube.com/watch?v=20UKHWM5VOo

この歌詞と比べてお聴き下さい。可笑しく思えますが、これでないと山形では
気持ちは通じないのでしょうね。
http://www.uta-net.com/song/2978/

放送の概要
http://www.tv-asahi.co.jp/namariuta/

ついでに:サウンドオブミュージックの
「My Favotite Things」
を津軽弁でジャズとして歌うとどうなるか。
これはかなり前からNHKで流されているものですが
今回、朝倉さんの歌に刺激されてYouTubeで探しました。

http://www.youtube.com/watch?v=epWuBjK8MHk

2)もう一つはNHKの1月2日深夜の
  「コメディー"新・ロメオとジュリエット"
                〜東北弁で笑い飛ばせ」
シェイクスピア・カンパニー主宰、東北学院大学教授…下館和巳

話の主なことは下記のURLのプロフィールにありますのでご覧ください。

http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/culture/100414.htm