移民に関心があるミステリーファンの方は冬休みにどうでしょう。
私も読んでみたいと思います。
作家の作家の堂場瞬一さんは
「時事問題に根ざした海外ミステリーが増えているのは、うれしい限りです。」
と言っています。
「ヨーロッパで今、「移民」が政治・社会の火種になっています。7月には、ノルウェーで連続テロ事件が発生、容疑者は「ノルウェーと欧州をイスラム化から救うためだ」と供述し、移民政策のきしみが露呈しました。
この事件があったせいでもないでしょうが、特にヨーロッパのイスラム系移民問題を軸に据えたミステリーが目立ちました。
1)デンマークを舞台にする『特捜部Q—檻(おり)の中の女—』(ハヤカワ・ミステリ)では、主人公の警部補のパートナーがシリア系の青年です。楽しい小説ですが、随所に移民を取り巻く難しい状況が紹介されています。
2)短編集『犯罪』(東京創元社)でも、移民の犯罪を取りあげた作品が目立ちました。ドイツの現職弁護士が書いただけあって、よりリアルに移民社会の暗黒面などが活写されています。
3)『緋色(ひいろ)の十字章』(創元推理文庫)は、さらに古い時代の移民問題を根底に据えました。」
http://www.yomiuri.co.jp/book/feature/20111205bk01.htm?from=yoltop
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