豊橋市のブラジル通信に現地の学校に通うブラジルに帰国した子供たちのレポートがありました。
宮本朋子さん発行の平成23年度ブラジル通信No.12(11月19日(土)~11月25日(金)です。
一部を引用させて頂きますが、是非全文をお読みください。
日本語の授業が受けられるのは本当に稀です。
「日本人の神父によって建てられたSão Francisco Xavier私立学校では週に1回(45分)日本語の授業が行われています帰国児童が安心して学べる、環境の整った学校だと思いました。
10歳(6年)の男の子。りゅうじ君は、日本語とポルトガル語が話せたため、帰国後は特に問題なく学校に適応できたといいます。
一方のたけし君は家庭ではポルトガル語を話していたそうですが、学習のポルトガル語は難しく、帰国後の半年間はとても苦労したそうです。午前中に通常授業を受け、午後ポルトガル語の文法を学習する個別指導を毎日受けたことで、今では授業についていけるようになりました。二人とも帰国当初は、ブラジルが嫌で日本に帰りたかったそうですが、現在は、このままブラジルでがんばっていきたいという意思をもっています。
今回の面談を通して、帰国時の年齢だけでなく、帰国後の環境がその後の子どもたちの考え方に大きく影響していることを感じました。学習環境やサポート体制が整っている私立学校では、帰国児童生徒は適応しやすい傾向にありますが、各学校の校長先生に対応が任されている市の学校では、サポートできる範囲も限られてきます。さらに驚いたことは、教育局で帰国した人への対応を聞いたところ、①日本語学校や私立学校を紹介する ②金銭的な問題で私立学校に通えない人には、保護者が子どもとともに学校へ通いサポートするように話す ③学校にサポートをお願いする なのです。また、ブラジルは移民の国でもあるので、日系人だけを特別扱いできないというのも理由の一つのようです。
出稼ぎ経験者の伊東さんの話
:このまま日本で子どもを育てていけば、引かれたラインに沿って苦労なく大人になれますが、何でも揃っており、全部コーディネートしてくれる日本では、いざ壁にぶつかった時が怖いということです。そのため、小さいうちから苦労させることで、自分で全てにぶつかり、体で覚え、精神的に強くしたいとの考えから、帰国したのです。この話を聞いて、環境を整えることも大切ですが、あえて大変な環境に入れ、自力で乗り越えさせる経験を積むことも、今の子どもたちの生きる力を育むためには必要だと思いました。」
http://www.city.toyohashi.aichi.jp/kyoseikokusai/tayori/pdf/ms_miyamoto/miyamoto12.pdf
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