同社役員の太田浩史大福寺住職=同市大窪=によると、砺波、相馬両地方の縁は178 3(天明3)年の天明の大飢饉(ききん)にさかのぼる。福島県浜通り地方一帯を藩領と する相馬中村藩は飢饉で人口が半減する甚大な被害を受け、1840年代にかけて北陸か らの移民政策がとられた。約8900人の移民のうち、砺波地方が8割以上を占めたとさ れる。
浜通り地方では福島第1原発事故などの影響で、自宅に戻れるめどが立っていない被災 者が多い。同社では、南相馬市役所や原町別院などの寺院と直接連絡を取りながら、受け 入れ体制を整えた。市営住宅や民間施設で数カ月間受け入れ、今後の「疎開」も含めた生 活相談にも応じる。
同社は21日、福光出身の野嶋諭さん=宝樹寺住職=が避難所の世話をしている釜石市 に向け、衣類などの救援物資を発送した。要望を野嶋さんから直接聞き、川合声一代表、 蓑口潔副代表らが箱詰めした。22日ごろに届く予定。
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