2011/03/18

東北関東大震災 名前

テレビで流されているインタビューは画面が涙で曇って
しっかり見つめられないことばかりです。

今朝の読売新聞・編集手帳にある、中年のご婦人への
インタビューはその中でも一番胸を打ったもののひとつでした。
このご婦人は
「息子は消防の仕事をしていて・・・」
「出かける前には必ず家に戻ってから・・・」
「戻ってこないというのは・・・」
とおっしゃっていました。
希望とあきらめの気持ちの両方が、心の中で戦っている時に、
息子さんを探してくれるという記者にその名前を伝えることで、
希望を断ち切ってしまうことに繋がってしまうのを恐れるように、
息子さんの名前を言えずに、顔を覆って泣いておられました。

私事ですが、生まれ育った街の名前が変更になって
「昔、ここに藤沢小路ありき」
という小さな碑を故郷の小道で見つけ、なぜかしら涙した時の
感情と似たものを覚えました。聞いて知ってはいたものの
「名前」を目の前にした時の気持ち。

被災者の方々の心の痛みを分かる様にありたいと思います。

一人でも無事に戻ってこられますように。

読売新聞

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