中国・政府外国部の姜瑜報道官は10日の記者会見で、米オバマ政権が、次期駐中国大使にゲーリー・ロック商務長官を指名したことについて、「歓迎する」と述べた。
ロック氏は米議会上院の承認を経て、駐中国大使に就任する。中国側は「好ましからざる人物」として拒絶することができるが、ロック氏拒絶の理由はみあたらない。姜報道官が「歓迎」と表明したことで、中国側の「ロック大使」受け入れの考えが確認されたことになる。
ロック(ゲイリー・フェイ・ロック)氏は1950年生まれ。中国名は駱家輝。1997年から2005年まで米国北西部のワシントン州知事を務め、2009年には米連邦政府の商務長官に就任した。ロック氏の父方の先祖は清時代の広東からの移民。米国務長官に中国系市民が就任したのは初めて。駐中国大使としても初のケースになる。
現大使のジョン・ハンツマン氏は4月末に退任する。2012年の大統領選に出馬するとの見方も強い。(編集担当:如月隼人)
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