日本に外国人の起業に関するこの種の統計はありますか?
このレポートの最後の方に移民による起業の理由があります。
「一つは失業リスクだ。語学力・文化的背景の壁、求職時の固定観念や差別の壁、自国での公教育の資格が認定されないことなどによって、移民はドイツ国民に比べ2倍の高さの失業リスクを抱えており、それが起業の動機を強めているという。
また、ドイツよりも起業が盛んな国から来ており、ドイツには希薄な文化的ロールモデルを持ち、加えて独自の社会的ネットワークも有していることも影響している、と見ている。
さらに、良い暮らしを求めて移住してきた移民の多くの人物像は、本国にとどまっている同国人と比較して、向上心、独立志向、自己信頼、モチベーション、適応能力などが顕著で、その特徴は起業を促す要因になっているという。」
一つ目は日本でも同じだと思います。
残念ながら外国人を積極的に雇う企業が多いとは思えませんので、止む無く企業を自分で作る
、なんちゃって起業家、があるのでしょう。
(統計なく感覚でものをいうべきではありませんが)これも面白い視点ですが、支援するためには当然多くの法整備が必要でしょう。
二つ目はどうでしょうか。
このレポートは一昨年のメルケル首相の発言「多文化主義は失敗した」
ということに対して、統計で反論するかのように次のように言っています。
「レスラー経済技術相は今回の調査結果について、「外国にルーツを持つ起業家がドイツで増加することは、ドイツの経済成長にとって非常に良いことであり、これにより新たな経済効果がもたらされるだろう。我々は、革新的な製品やサービスを生み出し、経営者として独立する意欲を持つ独創的な頭脳の持ち主を常に必要としている」と述べ、移民による起業の増加を歓迎した。」
「起こした企業規模では移民のほうがドイツ人よりも大きいこともわかった。そのため、移民による起業のほうが大きな雇用効果があり、ドイツ経済に重要な貢献をしている」
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2012_3/german_01.htm
関連記事:
http://www.j-cast.com/kaisha/2012/03/05124366.html
一方、日本での移民受入れでこれまであまり「起業」について
議論がさなれず、「労働力・生産年齢人口の減少」のカバー
ということが主だったのではないでしょうか。
高度人材受入れも起業を意識したものではないように思えます。
先日の「「外国人の受入れと社会統合のための国際ワークショップ」
の概要のテーマ2をご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/3/0301_05.html
ここの(概要と評価)にサマリーがあります。
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