欧州のシェンゲン協定が6月23/24日にブラッセルで
開催される欧州連合首脳会議で見直しされる可能性が
高まりました。
シェンゲン協定では:
シェンゲン域外(現在25カ国)からシェンゲン域内の移動では、最初の到着地で入国審査があり、最後の出国地で出国審査が行われパスポートにEU入域または出域のスタンプがおされる。しかし、域内の二国間移動では出入国審査は原則的にない。
これは北アフリカからの移民・難民の急増が
引き金となっています。中東の独裁政権打倒を
支持しながらその難民の受け入れに苦しむ欧州。
■国境審査廃止を見直しへ=移民対策でEU首脳会議
「国境審査に関してEU首脳会議は、大量の移民が突然押し寄せるなど「危機的状況下で、厳密に期限を区切り、最後に訴えるべき手段」(EU欧州委員会)として、例外的に容認。審査復活に先立ち、当事国が欧州委や各国に協力を仰ぐなど慎重に手続きを進める必要も確認する見込みだ。
また不法移民の取り締まり強化、北アフリカ地域との移民対策での連携にも並行して取り組み、自由越境の利便性というシェンゲン協定の恩恵は可能な限り損なわないよう配慮する考えだ。」
http://210.158.215.147/jc/c?g=int_date2&k=2011062200499
下のニュースは4月のものです。その頃からくすぶっていました。
■欧州の自由移動、見直しを=チュニジア移民の急増で−仏
「仏大統領府当局者は(4月)22日、AFP通信などに対し、欧州域内で出入国審査なしの移動を認めた「シェンゲン協定」について、効力を一時停止できるよう見直しを検討すべきだとの考えを示した。政情不安に伴う北アフリカからの移民や難民の急増が背景にある。
同当局者は「欧州の内と外との境界でシステム的な不具合が生じた場合に、予防措置として(協定の効力を)停止できる仕組みを考える必要がある」と述べた。
シェンゲン協定には欧州連合(EU)加盟国を中心に25カ国が参加。公共の秩序や国内の治安が重大な脅威にさらされた場合に限り、暫定的に国境管理を復活させることができると定めている。
1月のチュニジア政変後、イタリアのランペドゥーザ島には多数の移民が到着し、同国政府はシェンゲン域内を自由に移動できる仮滞在許可証を発給した。移民の多くはフランス行きを希望したが、仏政府は入国を拒み、イタリアとの間で対立が起きている。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011042300046
http://www.europolitics.info/sectorial-policies/schengen-member-states-to-call-for-a-reform-proposal-for-autumn-art307446-16.html
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