2011/11/19

犯罪者?弱者? 罪を犯した障がい者・高齢者の協働支援のあり方について

昨晩のNHKラジオで、長崎県で開催されたセミナーでの
「罪を犯した障がい者・高齢者の協働支援のあり方について」
のレポートがありました。
下記に引用したWEBページが正しいのかどうか分かりませんがご参考まで。(NHKのWEBのニュースには掲載されていませんでした)
http://blog.livedoor.jp/airinkai/
21年末の刑事施設の収容人員は75,250名(これも初めて知りました)そのうち23%(これはもしかしたら23年?)がIQ69以下の障がい者またはそう思われる人であるとのことで、この多さに衝撃を受けました。
出所しても受入れてくれる家族も無く、働く場所もないので、やむなくお弁当を万引きしたり、無銭飲食をして再犯をして・・
の繰り返し。
犯罪を犯さなくてもすむ人たちを追い込んでしまうケースがあるのではないかと考えさせられました。
一方、NPOの方が、世話をして生活保護を受けさせて心を落ち着かせることが出来た方の話が放送されました。
必要もないのに役所を脅して生活保護をうけている人でなくこのように本当に必要としている人々に与えるべきです。

2 件のコメント:

  1. 今朝ほどの投稿に、ある県でこの件を所管されておられる
    方から、コメントを頂きましたので、ご本人の同意を頂き
    共有させて頂きます。
    ・・・・・・・・・
    本件に関しては、厚生労働省の補助を受け、
    各都道府県が「地域生活定着支援センター」として運営しています。
    参考に、厚労省のホームページを参照ください。
    http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/dl/kyouseishisetsu02.pdf
    犯罪を犯し、更生しようとする方を受け入れるための
    このような仕組みは、まだ数年前から始まったばかりです。
    年に数回、保護観察所や刑務所などの担当者と協議をしております
    (実務は社会福祉法人に委託)が、
    家庭環境が複雑で、引き取り手も見つからない方がいらっしゃり、
    やはり難しい問題だと感じています。
    また、アパートの大家さんをはじめとした地域住民や、
    福祉施設の理解を得にくいのが現状です。
    ・・・・・・・・・・
    この様に自治体でも努力をされていても受入れが難しいようです。
    私がショックを受けたのは(今頃・・ですが)
    日本の総人口に対しての比率と比べた異常な割合です。
    障害者数は、内閣府の資料によると
    http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h17hakusho/zenbun/html/zenbun/honpen/fig01_01_01.html
    今回の対象となるのが精神障がいの方々もいるのか、はっきり
    しませんが、仮に知的障がいと精神障がいの人々がその対象と
    考えた場合、その合計は304.3万人です。
    つまり、総人口1億2751万人に対して2.38%です。
    ところが収容人員の23%を占めているという事実に
    圧倒されました。
    2003年にハンセン病元患者の方々のドキュメンタリー映画に
    協賛して(今までも知識はあったと思いますが)その実態を
    みて「弱者の中の弱者」だ、とショックを受けた時と同じような
    気持ちになりました。
    もっと発信力をつけなければ!
    「風の舞」・・吉永さんが無償でナレーションをやってくれました。
    http://www.peace-create.bz-office.net/kazenomai_index.htm

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  2. 山口 幸夫2011年11月22日 2:13

    刑務所見学の事を思い返しました。
    以前、再犯者を収容しているN刑務所で「受刑者に65歳以上の高齢者が多い、出所しても窃盗などで直ぐ戻ってきてしまう。外では生活できない、中は家賃も医療も無料だから。従来の受刑者、暴力団関係者は雑居房の人間関係に耐えられる。しかし薬物依存や知的障害などで、集団生活できない若者が増えて独居房がたりない。若くて健康、元気なのは外国人受刑者」といった話しを聞きました。
    精神・知的障害者が総人口比と比べ多い、高齢者の再犯率再入所率はが高いのは福祉施設や地域支援がないので再犯者として「社会的入所」していると考えられます。
    平成21年犯罪白書ではそれらが数字で示されています。
    高齢者:平成21年の高齢者の検挙人員を平成2年と比較すると,殺人で約3.1倍,強盗で約12.9倍,暴行で約52.6倍,傷害で約9.5倍,窃盗で約6.8倍,遺失物等横領で約1.8倍と急激に増加している。
    全国入所受刑者総数 28、293人(構成比%)
    高齢者 2,100人(7.4%) 『高齢者:総人口比22.1%*』
    精神・知的障害者2,151人 (7.6% 『精神/知的障害者総人口比2.5%**』
    薬物 6.086人(男子5,297人 女子789人) (36.4%)
    暴力団 2,960人 (10.5%)
    外国人(F指標受刑者#)2,976人(男子2,722人,女子254人)(10.5%) 『参考:外国人登録者総人口比1.7%***』
    #F指標受刑者:日本人と異なる処遇を必要とする者でその文化及び生活習慣等に応じた処遇を行っている。
    出典
    (無印の数字データ):平成21年犯罪白書
    http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/57/nfm/mokuji.html
    *高齢社会白書 平成21年版
    http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2009/zenbun/pdf/1s1s_1.pdf
    **障害者白書 平成21年版
    http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h21hakusho/zenbun/zuhyo/zuhyo1_05.html
    ***平成21年末現在における外国人登録者統計について
    http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00005.html
    平成22年版 犯罪白書目次
    hakusyo1.moj.go.jp
    平成22年版 犯罪白書目次
    hakusyo1.moj.go.jp
    平成22年版 犯罪白書目次
    hakusyo1.moj.go.jp

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