2011/07/19

OECD : 移民は2009年に再び減少するも、景気回復とともに増加する見込み

OECDから「国際移民アウトルッ2011」が出されました。
今回は:
「移民は2009年に再び減少するも、景気回復とともに増加する見込み」
とのサブタイトルです。
欧州の反移民の動き、一方、北アフリカからの移民の増加など2011年もいろいろ要因があります。原発問題でゆれる日本は関心が薄れるのか  ・・・。
・・・・・・
10年にわたり増加基調にあった国際移民は、OECD諸国での労働者需要の低下を反映し、2009年に2年連続で減少
2009年のOECD諸国への移民は7%減の430万人、2008年の450万人強より減少
2010年には移民数が更に減少すると見られる。
グリアOECD事務総長発言
「労働移民への需要は今後再び増加するだろう。それを確実にするのは、グローバル化と高齢化である。各国政府は、合法的労働移民のルートを開発し、移民の技能をより有効に活用するために更なる施策を講じる必要がある。」
中国からのOECD諸国への移民は全体の9%を占めており、次いで多いのがルーマニア(5%)、インド(4.5%)、ポーランド(4%)
報告書からの移民フローの管理改善のための4つの主要な提言
・事実を一般に周知する。大部分の移民は経済社会にうまく統合されている。それを否定することは、移民とその子ども達の平等な機会を損なうことになる。
・OECD諸国と移民出身国間、政府と雇用主間の協力を拡大する。これは、合法的移民の採用の改善、非合法移民の減少、開発途上国での経済的機会の増加に役立つ。
・移民を社会に統合する努力を強化する。統合は、短期的コストではなく、長期的投資と捉えるべきである。不利な経済社会的状況におかれている低学歴の移民の過度な地理的集中がしばしば容認されてきており、これが学校教育の環境や成果に破壊的な影響を及ぼしている。
・全ての人々に成功するための公正なチャンスを与える。皆に平等なチャンスを与えるために、帰化を容易にし、奨励すべきである。
http://www.oecdtokyo.org/theme/mig/2011/20110712sopemi.html
http://www.oecd.org/document/40/0,3343,en_2649_37415_48303528_1_1_1_37415,00.html
日本語要約の小見出しの一覧だけ列記します
(本要約はOECD の公式翻訳ではありません。
本要約の転載は、OECD の著作権と原書名を明記することを条件に許可されます。)
ということですのでご注意を。
OECD50 周年を祝う国際移民とSOPEMI
国際移民アウトルック2011 年版によると、OECD 諸国への移民フローは大幅に減少している
特に自由移動移民と労働移民の減少は顕著である
一時的労働移民は依然として多いものの、不景気の影響を受けている
一方、亡命者数は依然として横ばい
増加する留学生の一部は永住へ
中国が移民フローのほぼ10%を、ルーマニア、インド、ポーランドが5%弱を占める
移民人口は多くのOECD 諸国で人口増に重要な貢献をしている
本年版では移民政策の構造的、制度的動向を審査している
この中には融合政策も含まれる
本報告書は、経済危機がOECD 諸国の移民の雇用に過度の悪影響を及ぼしていることに注目している
若年層の移民が特に打撃を受けている
ただし、移民女性は男性移民より影響が少ない
経済危機の最中及びそれ以降の雇用創出
2 つの特別章が時事問題に充てられている・・・
OECD 諸国における移民の起業とその雇用創出への貢献
イスラエルへの国際移民とその影響
http://browse.oecdbookshop.org/oecd/pdfs/free/8111127e5.pdf

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