これは、移民排出国ではなく移民受け入れ国としての中国の話。
「今やアフリカ系を中心に多くの外国人が中国に住み、働いている。移民の流入は中国の人種観念をどう変えたのだろうか?2009年、テレビのオーディション番組に出演した女性が注目を集めた。婁[女青](ロウ・ジン)さんは中国生まれ、中国育ちだが、父親は米国籍の黒人、母親は中国人のハーフ。ネットにはその肌の色を攻撃する罵倒(ばとう)があふれかえった。
婁さんの事例に代表されるように、中国にはまだまだ根強い人種差別が残っている。もっとも変化の兆しも見られるという。日常生活で外国人と触れ合う機会が増えてきたこと、海外留学を通じて自らが差別された体験を持つ中国人が増えたことが要因となっている。しかし、社会に残る人種差別意識を変えていくためには教育改革などの行政の支援が必要だと専門家は指摘している。」
日本はどうでしょうか。人種差別やジェンダーの問題は
まだまだ残っていますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120115-00000018-rcdc-cn
・・・・・・
12月5日版の「電通報」に薩摩焼の第15代 沈壽官(ちんじゅかん)
さんの話が載っていました。
先祖は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に連行された陶工だそうです。
日本人として育った沈さんが韓国で学んだ時に
「言葉の通じない中で現地の人々と・・」
というのは不思議な気持ちで読みました。
彼が励まされたという司馬遼太郎氏からの手紙のことばが
取り上げられていたのでここに引用させて頂きます。
「民族というものは種族ではなく、文化の共有個体にすぎません。その上で、日本人としてのアイデンティティーを強く持ちながら隣の国の心が分かる、そんな人材が求められています。自らを一個の人類に仕上げる心がけが必要です」
司馬さんや沈さんのような方はこのような気持ちになれるかと
思いますが、一般庶民はなかなか・・・。
移民が増えれば摩擦が増え、人種差別が加速する?
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