本情報は、より多くの皆さまに日本および諸外国における外国人を取り巻く現状、外国人に対する各地域・各国での取り組みに等ついてご理解頂くために、三井物産株式会社・柴崎氏をはじめとする 関係者の方々から発信された情報を掲載しております。
2011/08/22
朝鮮王朝儀軌のはなし
NHK総合のドキュメンタリー(8月19日 午後10:00〜10:50)
「朝鮮遺産 百年の流転」を観ました。
本年中に100年ぶりに韓国に「引き渡される」韓国併合時に日本に持ち出された李王朝の記録「朝鮮王朝儀軌」。
儀軌は李王朝歴代の冠婚葬祭など主要な儀式から、城郭の修築に至るまでの国家的な事業を、色鮮やかな図柄入りで詳細につづった文書群で、ユネスコの「世界記憶遺産」にも登録されているもの。
李王朝の葬儀は昔からのしきたりに従って行わなければ民衆の反感を買い、独立運動につながる恐れがある。それを避けるためにそのしきたりを学ぶ必要があって、資料として日本に持ち出したのではないかとの結論。
相手の文化を尊重して葬儀を執り行ったかに見えるが、これは政治的な配慮。
日本政府の公式見解は、「1965年(昭和40年)の韓国との請求権・経済協力協定により、両国及び両国民間の財産、請求権に関する問題は完全かつ最終的に解決されている」
つまり、法律上「返還」ではなく、「引渡し」だということ。
同じように当時約300冊の儀軌を持って行ったフランスは「長期貸与」!?とのこと。
日本もフランスも戦後処理は済んだことになっている、という立場。
法律の専門家ではありませんので分かりませんが、人のものだったのだから返還だろうな・・・。右よりの人達がかなり反対派しているようですが・・。これらは正倉院に飾られている中国・朝鮮から来たものとは意味が全く異なるはず。
大英博物館やルーブルに飾ってあるギリシャ・エジプト・メソポタミアなどの歴史的遺産は略奪されたものが殆どではないか。
保全の問題はあるかも知れないが、ギリシャに返還すれば観光収入が増えて現在の財政も立て直せるかも。
フランスの観光収入もそれらに頼っているのだからサルコジ大統領も偉そうに言わずにルーブルの収入でもギリシャ再建のためにまわしたらどうでしょうか。
NHKは現在放映中の「イ・サン」のPRのためにこの番組を作ったのかその背景は分かりませんが上記のようなことを考えさせてくれました。
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=1220110819
イ・サン
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/isan/index.html
柴崎
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