横浜市内に住む外国人を対象に、計画停電や福島第1原発の事故などの情報をそれぞれの母国語で分かりやすく提供する動きが広がっている。市内9カ所に設置されている国際交流ラウンジではそれぞれ、ホームページ上に情報を掲載したり、登録者にメールで停電の時間などを知らせたりするサービスを行っている。
外国人市民からの相談などを受ける国際交流ラウンジは市が設置し、市民団体やNPO法人などが運営する。
青葉国際交流ラウンジ(青葉区田奈町)は、ホームページ上に英語、スペイン語、韓国語に訳した情報の一覧を掲載。被災者の安否確認や、地震発生時の行動、避難するときの持ち物などを示したサイトを紹介している。
また、青葉区との協働事業である携帯電話のメールサービスの一環として、計画停電の対象地域や時間についても、登録者約40人に英語など5カ国語で配信した。同ラウンジは「困っている外国人に必要な情報を届けたい」と話す。
金沢国際交流ラウンジ(金沢区瀬戸)は、地震に関する外国人支援情報が掲載されているサイトを集めて、22日からホームページ上で公開。福島第1原発事故の最新情報が英語や中国語、韓国語などで分かる文部科学省のサイトにもつながる工夫もした。
市内18区でドイツ人が最も多く住んでいるという都筑区の都筑多文化・青少年交流プラザ(同区中川中央)には「福島原発からの放射能が怖い。本国に帰りたい」といった不安の声が寄せられているという。
また、計画停電の影響で工場での仕事が週2日しかなく、経済的に困窮する日系ブラジル人の声も寄せられている。同プラザは「不安を話してもらい、安心感を与える役割が求められている」と話している。
カナロコ
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