2011/04/17

ブラジル人ら、肉料理500食提供 宮城・気仙沼


美濃加茂市を15日出発した県内外の在住ブラジル人ら約30人が16日、250人が生活する避難所となっている宮城県気仙沼市大峠山の鹿折中学校を訪れ、ブラジル人が得意なバーベキュー料理を振る舞った。
 ブラジル人らは名古屋や浜松、横浜などからも保冷トラックやバスで参加。昼前に到着すると、校舎の渡り廊下のスペースで、周辺の避難所分も含め、持参した牛肉やキャベツ500食分を豪快に炒め、自衛隊が用意したご飯やみそ汁、乾パンと一緒に提供した。
 大盛りでサービスした焼き肉に、住民からは笑顔も。気仙沼高校2年の阿部哲也さん(16)と、いずれも向洋高校2年の熊谷元生さん(16)、村上耕一さん(16)の3人は「率直にうまかった。昨日の夜から楽しみにしていた。がっつりと食べられる料理は久しぶりで、もっと食べてもいいくらい」と喜んでいた。
 物資やボランティアを募集した美濃加茂市のNPO法人「ブラジル友の会」職員の登田アンナさん(37)=各務原市那加門前町=は「毎日震災のニュースを見ていて、つらい思いをしているだろうと思っていた。私たちの助け合いの輪で、少しでも皆さんの力になれればうれしい」と話していた。17日も気仙沼市内で炊き出しをする。 (安藤恭子)

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