2011/02/20

看護師試験 来日外国人も受験

看護師の国家試験が20日、行われ、EPA=経済連携協定に基づいて来日した外国人も各地で試験に臨みました。今回の試験は、外国人の受験者にとってこれまで大きな壁になっていた難しい漢字のことばを、易しいことばに言い換えて行われました。
このうち東京・豊島区の会場でもEPAに基づいて来日した外国人たちが日本人の受験者とともに試験に臨みました。EPAは、3年前に日本がインドネシアやフィリピンとそれぞれ結んだ協定で、投資や貿易の自由化や人材交流などを通じて経済の連携を強化することが目的です。この協定に基づいてインドネシアとフィリピンから来日した外国人看護師は455人に上っていますが、試験に合格して日本の国家資格を取得したのは、これまでわずか3人にとどまっています。厚生労働省は、試験問題で使われる難しいことばが大きな壁になっているとして、今回初めて、専門用語以外の難しい言葉をできるだけ易しい言葉に言い換えたり、日本語の病名には英語を併記したりするなどの対応を取りました。外国人の看護師は、来日してから3年以内に国家試験に合格しなければ、日本で働き続けることができません。政府は滞在できる期間をさらに1年延長する方向で調整していますが、成績や仕事の意欲など一定の条件を満たさないと延長が認められず、帰国を迫られるケースもあるということで、3年前にインドネシアから来日した91人にとっては、これが最後の受験機会になる可能性もあります。3度目の受験となるインドネシア人のデヴィさんは「去年の試験より簡単に感じました。ことしは合格したいです」と話していました。看護師の国家試験の合格発表は来月25日に行われます。
Source: NHK News

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