2011/02/28

児童生徒の言語習得

2月26日にトロント大学名誉教授の中島和子先生のバイリンガル教育の講演を拝聴する機会を持ちました。ブラジル人学校の教員向けのものです。
多くのことを学び、自分の中で消化しなければなりませんが二点だけ、言葉の定義に関して共有しても良いかと思い、下に書きます、専門家の方にとっては既知のことかも知れませんが。
1)CLD児童生徒Cultural and Linguistic Diversity
文化的、言語的に多用な背景を持つ児童生徒のことでこれまでは
・外国に繋がる子どもたち
・外国にルールを持つ子どもたち
・トランスナショナルな子どもたち
・移動する子どもたちと言うような表現で単に外国人児童生徒というのではなくその範囲を広げてきましたが「CLD児童生徒」であれば
・日本人のろう児を含めることが出来る
ろうの人たちは自分たちだけの世界だけでなく
健常者の世界も学ぶ必要がある
・海外・帰国児童生徒を含めることが出来る
・ブラジルなどへ帰国した子どもたちも含めることが出来ると言うことです。


これであれば対象の子どもがさらに広がります。
良い日本語訳は既にあるものでしょうか。

2)CumminsのBISCとCALPは日本では生活言語、学習言語と
約して言語習得の段階としてよく使われていますが、Cumminsは
それを既に2000年には下記の三つに分けているそうです。
CF=conversational fluency (会話の流暢度)
DLS=dialectic linguistic skill (弁証法的言語能力)
文字の習得や文型の習得など個別に測定可能なスキル
習得にかかる時間は殆ど母語話者と同じ
ALP=academic language proficiency (教科学習言語能力)
時間があればもう少し学んでから書きたかったのですが
とりあえずメモしたものを載せました。
専門の方にこのあたりの簡単な説明を書いて頂ければありがたいのですが。

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