2012/02/20

厚生労働省 : 第101回看護師国家試験における一般的な用語の置換え等及び医学・看護専門用語への対応について

例のEPAの問題。厚労省も努力しています。
「医療・看護現場に混乱を来さないことに留意」は事故防止には絶対に欠かせないこと。
ただし、置き換えには限度があります。
我々一般人は普段聞きなれない言葉が出てくると「変な日本語を止めろ」と言いがちですが、ITの世界でも、経済の世界でも一般人は普段使わず、その世界だけで使われるていて、置き換えが難しい言葉があります。
先日、「褥婦」という言葉にぶつかりました。これは「産褥にいる婦人。
産褥(さんじょく)とは、妊娠及び分娩を原因として発生した生殖器及び全身の変化が、妊娠前の状態に戻る
までの期間のこと。」
つまり、妊婦より範囲が広いのです。
(恥ずかしながら知りませんでした。太った人が戻らないのは別??)
このような言葉を置き換えるのは難しく、そのままであるべきでしょう。
このように難しい専門分野世界に働いてもらうには、来日前の研修の充実、日本での研修期間の延長、試験の機会の追加などの方策を考えることが重要で、単に言葉を易しくするだけではないのでは、と思った経験でした。
「本日第101回看護師国家試験が実施されましたが、今回の試験においても引き続き、日本語を母国語としない看護師候補者にとってもわかりやすい文章とする等のため、「看護師国家試験における用語に関する有識者検討チームとりまとめ」(平成22年8月)の対応策に基づき、問題を作成しました。」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000233uz.html

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