「八年間で得た大切な宝物は、私を支えてくれた学園の保護者、スタッフ、両親、家族、そして学園を愛してくださった皆さまです」。昨年十二月、大泉町で開かれたブラジル人学校「日伯学園」の卒業式・進級式。戸沢江梨香前園長(44)の退任あいさつに、惜しみない拍手が送られた。
ブラジル南部で、日本人移民の長女に生まれた日系二世。七歳で単身日本に来て、十二歳で帰国。帰国後、ポルトガル語が分からなくて苦しんだ経験がある。「今の日系の子どもたちと一緒。学校を早退ばかりしていた」
ブラジルで大学に合格後、再び来日し、専門学校を卒業して大手商社などに勤務。長期休暇中の一九九九年、両親が日系外国人の「デカセギ」支援のため町内に開いた、学園の前身となる日本語教室を手伝った。「子どもは苦手。先生という柄じゃない。だけど子どもたちの『助けて』という目を見たら、抜け出せなくなった」
「日伯学園」と改称した二〇〇二年、園長に就任。ポルトガル語と日本語をともに重視した。地域との交流も進め、フットサル場を開設し、防犯活動などのボランティアも進めた。〇八年には県内の通信制私立高と提携し、高卒資格の取得が可能に。大学や専門学校へ進学する子どもたちも増えてきた。ーー>詳細はこちら:東京新聞
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