ドイツにはトルコから、米国にはメキシコからは想定内ですがイタリアとスペインにはルーマニアからと言うのは同じラテン系言語(バルカン半島にありながらルーマニアごはラテン系なのです)ということとロマ族(ジプシー)でしょうか。
Source: 社会実情データ図録l
各国の移民の状況
国 名 | 特徴 | 最近の変化 |
英 国 | インド、パキスタン、バングラデシュという旧英領インドからの移民が多いが、その他が多く出身地が多様な点も特徴である。東欧からはポーランドからの移民が多い。アイルランドやケニアなど旧英領植民地からの移民が多いのも特徴である。 | 他と比べ2年間の変化に過ぎないが、ポーランド、パキスタンからの移民増が目立っている。 |
米 国 | 移民人口約4000万人と世界最大の移民大国である。ヒスパニック系の中心であるメキシコ出身者が1200万人と最も多く、旧米領フィリピンや英語圏のインドがこれに次いでいる。ヒスパニック系としてはキューバ、エルサルバドルなどがメキシコに続いている。中国人が160万人遠いが、ベトナム戦争のなごりとしてベトナム人も100万人以上と多い。女性比率はフィリピンが60%と高い。 | 上位のメキシコ、フィリピン、インド、中国などからの移民増が目立っている。 |
フ ラ ン ス | アルジェリア、モロッコといった旧仏領北アフリカからの移民が多いほか、ポルトガルやイタリアなど南欧周辺国からの移民もかなりある。ドイツやポーランドからは女性の移民が多い。1998年W杯フランス大会でフランスを優勝に導いたジダン選手はマルセイユ郊外の貧困地区で育ったアルジェリア移民2世。2007年選出のサルコジ仏大統領は地方貴族出身ハンガリー移民2世であり、母はカトリックに改宗したユダヤ系ギリシャ移民2世。 | 北アフリカやトルコなど途上国からの移民が増えている。かつての南欧周辺国からの移民人口はむしろ減少している。英国との相互流動も拡大。 |
ス ウ ェ | デ ン | 隣国フィンランドからの移民が多いほか、イラク、旧ユーゴ、ポーランドからの移民も多い。タイからは女性の移民が多い(注)。 | イラク、イランからの移民、及びポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナからの移民が増加 |
ス ペ イ ン | ルーマニア、モロッコが2大出身国(モロッコからは男性が多い)。エクアドル、コロンビアなど南米スペイン語圏からの移民も多い。 | ルーマニアからの移民増が特に目立つが、その他、ほとんどすべての国から移民を受け入れていた状況がうかがえる。 |
オ ラ ン ダ | トルコ、モロッコのほか、スリナム、インドネシアといった旧蘭領からの移民が多い。 | ポーランド、旧ソ連からは移民が急増。 |
ド イ ツ | トルコ人が非常に多いのが特徴。ロシア人やウクライナ人は6割が女性 | トルコ、イタリア、ユーゴスラビア籍の者は減り、ポーランド、ロシア籍の者が増加 |
イ タ リ ア | ルーマニア人、アルバニア人、モロッコ人、中国人、ウクライナ人、フィリピン人などが急増。中国人が17万人とヨーロッパ最大の集中。イタリアでは、ウクライナ人、ポーランド人はそれぞれ女性が8割、7割、一方、チュニジア人やエジプト人は多くが男性と他国に比べ移民の男女差が大きい。 | いずれの国からの移民も急増 |
まとめると、東欧からのEU内での流動が増えているとともに、旧植民地途上国からの移民も増大していることが分かる。
各国の出身地別の最大移民勢力を整理すると以下である。スペインとイタリアはルーマニア人が最大勢力となっているがそのうちにはロマ(ジプシー)も含まれていると考えられる(図録8596参照)。
国名 | 最大移民勢力 | 国名 | 最大移民勢力 | |
英国 | インド人 | スペイン | ルーマニア人 | |
米国 | メキシコ人 | オランダ | トルコ人 | |
フランス | アルジェリア人 | ドイツ | トルコ人 | |
スウェーデン | フィンランド人 | イタリア | ルーマニア人 |
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