2012/07/19

オルタナティブ教育法(仮称)の会議に出席して


7月8日(日)に掲題の集まりにブラジル人学校の状況を説明すべく(ブラジル人学校連絡協議会会長が不在のため)出席しました。ちょっと長めですが書きます。

現場で日夜問題と取り組んでおられる方々には是非この案を見て頂いてご意見を出されては如何でしょう。
で読むことが可能です。
「現状認識」
大津市教育委員会、イジメに対する学校/教育委員会の対応を観るたびにイライラして、この「提案趣旨」に盛り込まれた
「豊かな個性・感性を持つ子どもたちが、自らを発揮しにくく、また、事故を押し殺して、学校教育の枠に合わせようとすることも生じ、強いストレスを受けています。」
更に、
「登校圧力が本人を追い詰めたり、登校できないが登校しなければならないと考え苦しい葛藤を生んだり、学校へ行か(け)ない子はダメ人間と自らを考え、自己否定と自身の無さでいっぱいな子どもをかなり生み出してきました。」
という言葉は納得できます。
そのために、子どもに適した教育環境を、という動きも理解ができます。
欧米諸国では、オルタナティブ学校が自由に開校できて助成にも公立との差のない国と、政府との緊張感はあっても認められ公立比で8割程度の助成をえている国が大半とのことです。

しかし、今回の「オルタナティブ教育法骨子案」は法案としてはまだまだクリアーすべき点が多々あると思います。
例えば(私の見方では)
・「独自の学習課程」とはだれがどのように作るのか?
・登録制で教育の保証はどのように可能なのだろうか? (例えば、ホームエデュケーションは保護者が教えることになるようだが、自分の経験からいっても教育の経験のない人間が、まして、自分の子供に教育を施せるとは思えない。それには発達心理学や任認知についてかなり学ばなければならないのではないか。)
・学習指導要領が悪者のように言われているが、その到達点がいけないのか、指導方法がいけないのか?結局、今の締め付け教育が問題?
などなど
参考まで:
会場からの意見として、この教育法がもし認められれば、新たなルールができることになるが、ホームエデュケーションで学校に行かず、家庭で緩やかなルール(または、ルールのない世界で)折角子どもが落ち着いてきたのに、
「これこれをしなければならない」
ということになると、また、子どもにも保護者にも新しいストレスとなる可能性は大。
公的な認知・支援は欲しいが、自由にやらねば意味がない・・・難しいところ。
尚:
「外国人学校」を一緒に考えているようだが:
ブラジル人学校は確かに子どもたちが学ぶ機会を作ろうと親たちが頑張ってきた。(一部はビジネスとしてやっていることも事実。)ブラジル人学校はブラジル教育省の認可をもらっている。つまりブラジルの教育方針に基づいて作られた教科書、指導方法に基づいている。また、インターナショナルスクールでも国際バカロレアなどの資格を持っていてケースが多。つまり今回の骨子案にある様な「独自の学習課程」ではない。
外国人学校にもフリースクールが望まれる?まあ、少人数の私塾も多いのが現状・・。

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