2012/09/19

文科省 : 障がいのある学生の修学支援に関する検討会(第6回)


昨日「障がいのある学生の修学支援に関する検討会(第6回)」
を傍聴しました。
今回はこれまでの討議をベースにまとめをどうするかということで、
途中経過をレポートすべきではないので詳細は控えます。
これから報告書が出て、現場がどのようにフォローできるのか
まだまだ時間が掛りそうですが、この動きは評価出来るものだと
思います。

第一回目の議事録
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/gakuseishien/shugaku/1324335.htm

その発言の整理
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/gakuseishien/shugaku/1323352.htm

今回は途中で入室したため全部を聴くことは出来ませんでしたし、
まだ自分の中で消化ができていない部分が多く中途半端ですが、中で気に
なったいくつかの言葉がありましたので少し書きます。

1)「社会的な自立」
*この言葉の定義は難しい

食事や排せつを自分でできなければ自立でないのか。
 自分で食事を作れない粗大ごみと言われる世のほとんどの男性は自立
 していない?
自分で税金を払っていなければ「社会的」に自立していないのか。
  専業主婦は自立していない?

これはもう少し考えてみたいと思います。

2)キャンパスライフの享受

合理的配慮は「教育」のみに限られるものではない、という指摘には納得。
これは、単位に関係のない授業、クラブ活動、友人との交流などなど学生
として通常に享受できるキャンパスライフにも合理的配慮がなされるべき、
ということで、重要な点。

3)教職員の啓発

 教職員の中には
 「支援は甘えである」と捉える人が居る
と、のこと。

 教員は圧制側に立っているので被圧制側の気持ちはわからない?

4)ボランティアの参加

委員の一人から、障がい学生に対する支援体制に「学生ボランティアの活用」
の意見が出されたがそれに対し他の委員から
 ・支援の質の担保
 ・プライバシーの保護(訓練を受けていない素人が携わる危険性)
 の観点及び
 ・大学が本格的に取り組まず安易にボランティアに逃げることを避けるため
 にも反対をされておられました。

これは正に正論。

安易にいわゆる「ボランティア」(本来のボランティアという言葉の使い方とは
異なるが)で切り抜けなければならない日本語教育も同様では・・・。
教育の質の担保が重要。やる気と実力は別物。

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