2012/09/24

文化庁 : 平成23年度「国語に関する世論調査」の結果


報道でご存知の通り文化庁から
  平成23年度「国語に関する世論調査」の結果
が発表されました。
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/h23_yoronchosa.pdf
結果の概要
http://bit.ly/T7KMs3
その「報道」の在り方などに関して冷泉明彦彰彦氏の意見がNewsweekに
掲載されましたのでご参考まで。
日本語に携わっておられる方が大勢おられると思いますが、
  言葉の変化
に関してはどのように思われておられるのでしょうか。
http://bit.ly/PZt8QF
文化庁による「国語に関する世論調査」
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 この(言葉の)「変化」については、私は「良い変化」であると思います。
 ですが、昨年同様に新聞の社説では「表面的な摩擦を避ける一方で、中身に入って議論したり、対話をしたりすることが減っていることの表れを見る専門家もいる。意見を戦わせるようなコミュニケーションが難しくなっている事情があるのではないか」(毎日新聞の例)など、相変わらずブツブツと「日本語が変化するならば、それは必ず悪しき方向である」的な偏見で書いているのです。
新聞記事の中には「(若者言葉や若者特有の誤用に関しては)コミュニケーションの阻害要因にもなりかねないので、広がらない方が望ましい」というような、相変わらずネガティブな視点のものがあります。(例えば産経の記事)
 私は、この文化庁の調査を生かすには、もっと多角的な議論が必要と思います。
「流行語・新語というのは、それまで使われていた「辞書に乗っている語彙」ではニュアンス的に「表現したい心理」に合わないので発生するというメカニズムと、「表現の強度を上げるために通常とは違う表現をして効果を出す」という「異化効果」の双方があるわけです。」

「日本語というのは(他の言葉もそうですが)永遠に変化し続ける生き物」だという思想から、この「世論調査」の結果について様々な議論がされることを期待したいと思います。新聞の社説やコラムにあふれる「正しい日本語原理主義」については、いい加減にしてもらいたいと思います。
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