2011/11/26

ろう話者教育 : バイリンガル・バイカルチュラルろう教育

今朝はこどもMLに次のようなことを投げてみました。
素人で的外れだったかも・・・。
・・・・・・・・・・・・
昨日、東京・六本木で開かれた
「バイリンガル・バイカルチュラルろう教育:
映像を通してみる カナダにおける革新的試み」
に、全く知識のないまま飛び込みで掲題セミナーに伺いました。
先ず、K大の華やかさにビックリ、これだけ多くの企業が
協賛するのは経済界に多くの先輩を輩出しているからか・・と納得。
全く初めての世界でしたので消化できず、まだ頭の中が整理されていませんが、在日ブラジル人の子どもたちへの言語教育に似た部分があると感じました。またまた、素人がその話の中の一部で在日ブラジル人児童教育に関係ありそうな点だけ生半可な事を書きます。
(時間が短かったことが残念)
佐々木先生、間違っていたら追加説明・修正をお願いします。
・ろう話者にとって手話が自然に身に付く第一言語であり、それを獲得することは言語権として当然。ところが、(第一言語としての認識が無かったから?)日本のろう学校では手話を使わせない教育が主だった。
(その場におられた、ろう話者の方が「自分は手話を使わない様に手を縛られていた」との話も披露され、驚きました。
日本の公立校でも「ポルトガル語禁止」の学校があったやに聞いていますが、今は無いでしょうね・・)
・第一言語としての手話での認知が高まれば書記体(日本の場合は日本語)の能力も上がっている。
(ブラジル人児童はどちらかの言語をしっかり学ぶ機会を失いダブルリミテッドになってしまうケースが多い、という点では同じですね。)
また、「日本の教育でも言語のメタ認知の育成を考えるべきでは」
という点も学ぶべきではと感じました。その意味ではもう少し
手話の教育法などに触れてみたいと思いました(文法も違う
ことを初めて知りました、・・本当に少数言語なのだと。)
また、ろう話者の環境もそれぞれである、という点も在日ブラジル
人の家族と似ているのではないでしょうか。
つまり、
両親ともにろう話者の場合は全体の9%で、自然に手話を習得
することが出来ない場合もある。
(後で調べたら、両親がろう話者で子ども
CODA-Children of Deaf Adults
もいて、この子たちも問題を抱えている、とのことです。)
また、専門家の方々には当然のことでしょうが、リテラシーの定義を
改めて認識しました。
リテラシーとは
・単なる「読み」「書き」のスキルではない。
・実社会の中で他社との関わりの中でのコミュニケーション能力
前の席のお二人が手話で会話を交わしている内容が分かればな・・
と残念でなりませんでした。
手話は「ありがとう」しか表現できませんが、考えてみたら
中国語も、韓国語も、ロシア語も、ルーマニア語もみんな
「ありがとう」だけしか覚えていないことに今頃気づきました。
尚、(後程調べますが)ろう話者の方々の人数は35-36万人の
様です。

1 件のコメント:

  1. 追加を送りました
    ・・・・・・・・・・・
    環境のところが説明不足でした。
    在日ブラジル人児童の家庭は
    両親が不自由なく日本語会話ができるケースは少なく、
    片親だけが日本語が出来たり、両親とも出来なかったり・・
    で日本語が第一言語であっても(継承語はポルトガル語)
    日本の子供と同じように日本語を自然に習得する
    環境に無いことが多い点が似ているのではないか
    と述べたかったのですが。

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