2011/06/15

イタリアの選択 欧州の原発依存は変わらない

読売新聞は本日の社説でイタリアの国民投票に触れています。
「欧州ではその一方で、原発大国フランスや英国のほか、フィンランド、スウェーデン、チェコ、ポーランドなど北欧、東欧諸国が原子力発電を推進している。」
とありますが、先日から投稿していますようにフランスでも国民の77%が脱原発というアンケート結果も
ありますし、ポーランドでは国民投票をする方向です。
単純に「原子力発電を推進している。」という表現に収めるのはおかしいのではないか。各国事情を
具に見て欲しい。
「原発を放棄できる背景には、近隣国の原発による電力を、送電網を通じて輸入できるという欧州ならではの事情がある。実態として欧州の原発依存は変わらない。」
「原発再開を起点にしたベルルスコーニ政権の成長戦略は抜本的な変更を迫られている。もし、イタリアが過去10年の負の遺産を解消していくことができなければ、景気回復の足かせとなる。欧州経済への打撃も大きい。
その影響は、欧州を重要な輸出市場とする日本にも、当然、及んでこよう。」
やはり経済が立ち行かなくなる、と言っています。
稼働中の安全性が問題だというだけでなく、
将来に(人間の尺度からすると未来永劫)大きな問題を残す
原発の選択が本当に正しいのかこの論説委員に訊いてみたい。
今回の原発事故はこれまでの生き方を問われていると
思っています。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110615-OYT1T01255.htm

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