2011/05/19

避難所でブラジル料理を 浜松の日系2世・増子さんらが現地へ出発

ブラジル料理シュラスコ用の肉を
車に積み込む日系の仲間たち=浜松市中区で

父の古里・福島で恩返し

 「こういう時こそ、助けにいかなきゃ」と増子さん。 福島県がルーツの日系ブラジル2世で浜松市中区の食品会社経営、増子利栄さん(60)ら市内の日系人10人が15日、ビッグパレットふくしま(福島県郡山市)で避難生活を送る住民にブラジル料理を振る舞うため、現地に出発した。
約10年前に亡くなった父の利秋さんは、福島県本宮市の出身だ。自らの会社で製造しているパン2000個と、ブラジル料理シュラスコ用の肉300キロなどを車に積み込んで出発した。名古屋市や群馬、神奈川県の日系人約40人も、現地で合流するという。
一行は、福島県内で最も多くの住民が身を寄せるビッグパレットふくしまで17日、1200人分の昼食を炊き出すことにしている。
「多くの日系ブラジル人が日本に受け入れられ、幸せになった。父の故郷でもある。いまこそ恩返ししたい」という増子さんは、20日まで南相馬市などで、がれきの撤去も手伝うことにしている。(勝間田秀樹)
中日新聞

0 件のコメント:

コメントを投稿