2011/08/16

文科省 : 「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受入れ状況等に関する調査(平成22年度)」の結果について


平成20年度から隔年度(偶数年度)実施になった掲題
調査の結果が発表されました。
実数として、
「公立の小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒は、28,511 人(28,575 人)で64 人[0.2%]減少している。」
ことは理解できるものの
「近年は増加傾向にあったが、今回の調査では若干減少した。」
ということはあっているのか。
法務省の統計によるとこの間この年代(統計上これしか比較
資料が無いので5~19歳)は8.8%減っています。
つまり、生徒数に対する割合は増えていると考えたほうが良いのでは?
せっかく法務省が統計を出しているのですからそれもあわせて分析を
されては如何でしょう。
2010年
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
31,135 29,465 31,683 30,651 38,130 40,696 201,760
それに対して
2008年は
34,787 33,106 33,767 32,546 41,522 45,603 221,331
つまり合計で8.8%減っている。
5〜14歳まで出言うと
2010年  122,934
2008年  134,206
で 8.4%減
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/08/__icsFiles/afieldfile/2011/08/16/1309275.pdf
参考まで
ブラジル、韓国・朝鮮、中国の同年代の2008年、2010年比較を書きます。
これにより図3の言語別の動向との比較が可能かと思います。
ブラジル人の子供は日本語が話せるようになって、指導が
必要な人数が11,386人から9,477人になったのではなく、
人数が減ったからと。
ブラジル2010
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
7,295 6,698 6,865 6,572 5,367 4,959 37,756
ブラジル2008
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
9,836 9,081 8,226 7,787 7,648 7,009 49,587
韓国2010
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
6,253 5,859 7,829 7,518 10,142 10,252 47,853
韓国2008
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
7,214 6,854 9,000 8,510 11,281 11,353 54,212
中国2010
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
6,572 6,154 6,810 6,482 11,348 14,352 51,718
中国2008
5〜9歳    10〜14歳   15〜19歳
男   女   男   女   男   女  合計
6,292 5,909 6,520 6,153 11,564 16,554 52,992
在籍数との比較はやっていません。
何か見えるかも。

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