2011/08/09

ドイツ : EU域外の外国人医師・技術者に対する「優先権審査」を免除



これも労働政策研究・研修機構のレポートです。

ドイツでは国内労働者を優先就労させる「優先権審査」
という制度を免除するとのこと。
こちらは他の国と比べると移民受入れに積極的です。

この記事で面白いところは
「ドイツが今後も欧州トップの経済大国としての地位を守りたいのであれば、このいずれの市場からもトップの専門人材を集めることが必要である。これによって、より低技能の労働者にも多くの雇用が生まれる」」
という主張です。高度の外国人人材が経済を引っ張れば
低技能の(ドイツ人?)労働者も救われると・・・

日本の高度人材受け入れの施策はその後どうなったのか。
放射能問題で魅力無き国になってしまったか。

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「政府は6月22日、「専門人材の確保に向けた戦略案」を閣議決定した。その中で、EU域外の外国人の医師と技術者(機械・自動車・電子工学分野)に対し、国内労働者を優先就労させるための「優先権審査」を除外することを決めている。

労働市場テストに相当する「優先権審査(Vorrangprüfung)」は、当該職業ポストに適した国内労働力の有無を確認し、該当する求職者がいない場合にのみ外国人の就労を認めるもので、国内求職者の就労優先と保護を目的とした審査である。

ドイツでは現在、「医師」と「技術者(機械・自動車・電子工学)」の不足が深刻である。政府は急速な少子高齢化がこのような事態に拍車をかけるとの懸念を強めており、このままいくと2025年までに約650万人の労働力が不足すると予測している。
政府は少子高齢化に伴う専門人材確保のために大きく二つの柱を立てている。
一つは女性や失業者など国内の潜在的労働力の最大活用、
二つめは高度な専門技能を持つ外国人の積極受け入れである。

フォン・デア・ライエン連邦労働社会相は、「専門人材の確保は国内、EU、世界的な労働市場で行われている。もしドイツが今後も欧州トップの経済大国としての地位を守りたいのであれば、このいずれの市場からもトップの専門人材を集めることが必要である。これによって、より低技能の労働者にも多くの雇用が生まれる」と述べ、高度専門人材の積極受け入れに強い意欲を示した。」

http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2011_8/german_01.htm

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