2010/12/28

自分史:「こんばんは お元気ですか」 81歳・初山さん、夜間中学体験で

夜間中学で学んだ方が自分史を発行された話です。
「◇自分の住所が書けなかった
42歳で東京都内の夜間中学に入学した初山光彦さん(81)=東京都荒川区=が、体験をまとめた自分史を発行した。18日に横浜市内で開催の夜間中シンポジウムで「夜間中こそわがふるさと」と学びの尊さを語った。
「自分の住所が書けなかった。長男が中学に進学する時、私も読み書きができるようになりたかった」
42歳で荒川区立第九中学の夜間学級に入学した。
同区で8人兄妹の三男として生まれ、空襲で実家が焼けた。戦中、戦後の混乱期で小学校で満足に学べず、中学へも通えなかった。戦後はすだれを作る家業の後、都清掃事務所に勤めた。
自分史の題名は「こんばんは お元気ですか」。
夜間中学では、勤めを終えて登校すると、あいさつは「こんばんは」から始まる。72歳で出した作文集に加筆し、5年前に亡くなった妻への追悼の気持ちも込め、700部を発行。恩師や全国の夜間中に配った。」
LINK: 毎日新聞
墨田区文花1丁目の旧曳舟中学校校舎で開催されている「えんぴつの会」
(元夜間中学教師の見城慶和先生が中心)でお会いした方も、80歳を超えて
自分史を書きあげておられました。
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生活書院から最近出された(12月20日)
「識字の社会言語学」
の「はじめに」にあるように、内田樹や和田秀樹でもその著書を見ると
基本的に「日本の識字率の高さはほぼ100%で世界一」という「神話」
がベースになっているようです。
実際には外国人や引き篭もり、不登校、不就学を考えてればほぼ100%
ではありえませんし、少ないからこそ多くの困難があるとも言えます。
この本の「はじめに」を書かれた「かどやひでのり」氏は、
ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」(これを原案として
『タイタニック』のケイト・ウィンスレットが主演した映画「愛を読む人」
が2009年に公開されました)のハンナが文字を読めないことを隠して
までして重い罪を被った物語に言及し
「ハンナの姿は、文字のよみかきについ無自覚な識字者の顔を
うつしだす鏡としてはたらく。
ハンナのように、文字をよみかき出来ないひとびとにとって、文字は
どのようにせまってくるものなのか。文字のよみかき能力は、いまの
社会でどのような意味を持っているのか。識字者・非識字者は、文字
のよみかきや文字をめぐる社会現象について、どのような態度を
とるべきなのだろうか。・・」
私たちは自分の尺度でしか測っていないことを気づかされました。
まだ、「はじめに」だけしか目を通していませんが、休みに読んでみたいと
思います。
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