2011/02/13

湖国の外国人、2年連続減少 不況、職失い県外へ?

滋賀県内の外国人登録者数

2010年末の滋賀県内の外国人登録者数は前年比6・9%減の2万6471人で、2年連続で減少したことが県のまとめで分かった。08年の世界同時不況以降、県内の基幹産業である製造業の業績が悪化し、日系人労働者らの県外流出が続いているとみられ、支援団体は生活安定策の必要性を指摘している。
 県国際課によると、前年からは1951人の減少で、国籍別ではブラジルが1587人だった。全国集計では帰国数は大幅には増えていないため、同課は主に県外へ流出したとみている。
 経済危機の発生直後で景気悪化の影響が本格化する前だった08年は、過去最多の3万2232人を記録。以降は2年連続減少となり、08年と比べると10年は5761人、18%減った。全体に占めるブラジル人の割合も08年の44・6%から36・8%にまで落ち込んだ。
 景気悪化で生活が困窮した在住外国人に対しては、県国際協会や民間団体で09年設立した「しが外国籍住民支援ネットワーク」が生活相談や食料品支給を行ってきた。
 同ネット事務局の多文化共生支援センターSHIPS(草津市)は「食料など緊急の生活支援は落ち着いたが、失業や減給した労働者のローン支払いなど住み続けるための問題に相談内容がシフトしている」と指摘。就労や開業を手助けする自立支援組織を今春、立ち上げる。
 10年の登録者数2万6471人の国籍は計85カ国で、県人口の1・8%にあたる。国籍別で多い順にブラジル9752人、韓国・朝鮮5595人、中国4995人で、市町別では大津市4202人、長浜市3707人、東近江市3206人の順となっている。
Source: 京都新聞

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