2011/01/19

シンガポール: 低い出生率、移民受け入れを=リー顧問相

リー・クアンユー顧問相は1月18日、氏族協会の翼賛組織、シンガポール宗郷会館連合総会(SFCCA)25周年記念行事で演説し、華人女性の昨年の合計特殊出生率(TFR、1人の女性が生涯に生む子どもの数の推計値)が1.02と、前年の1.08から低下したことを明らかにし、社会の高齢化を抑制するには若い移民が必要との認識を示した。

シンガポール全体のTFRは、人口維持に必要な水準(2.1)を下回る1.16(前年は1.22)。マレー人女性のTFRも1.82から1.65へ、インド系人女性のTFRも1.14から1.13へ、それぞれ低下した。

リー氏は「われわれには若い移民が必要だ。さもなければ日本経済のように低迷する。移民を歓迎する必要があり、社会への融合を支援することだ。移民当人が帰化した一世は溶け込みに時間がかかっても、二世は完全にシンガポール人になっている」と語った。

リー氏は氏族協会が移民のシンガポール社会融合を活動目的の1つとしていることを取り上げ、適切な動きと評した。

中国からの移民では、かつては労働の場とより良い生活を求める、華南出身の労働者がほとんどだったが、最近は華北出身者もおり、教育水準が高いため、シンガポールの人材に厚みが増すという。
Source: ASIAX

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