2011/01/31

中国からの輸入品に試されるブラジル製造業

BRICsとはいえ一枚岩ではなく各国間の経済戦争は大変です。
これはブラジルと中国の話。
「一部のブラジルメーカーは中国やインドに生産拠点を移し始めた。在ブラジル中国商工会議所会頭のチャールズ・タン氏によれば、メーカーの大量流出は特に自動車部品産業で著しいという。」
と言うことですから、帰国した人たちの就労の機会もまた
少なくなる可能性はあります。
「、ブラジルにいよいよ大量に流れ込む安い中国製品の洪水が両国の関係を試している。
「中国との関係は重要だが、産業の観点からすると極めてネガティブだ」。サンパウロ工業連盟(FIESP)はある声明でこう述べている。」
「ブラジルの対中輸出は2000年から2009年にかけて18倍に膨らんだ。2009年には中国が米国を抜いてブラジル最大の貿易相手国となり、ブラジルの輸出の12.5%を占めた。」
「昨年輸入品が急増したせいで、推定7万人の製造業の雇用が失われ、地元産業は100億ドルの収入を失ったという。」
Source: JBPress

昨年、「世界通貨戦争」という言葉を使って話題になったギド・マンテガ財務相は先日、FTとのインタビューで、世界は全面的な貿易戦争に向かっていると述べた

1 件のコメント:

  1. 2月1日に
    「中国からの輸入品に試されるブラジル製造業」
    という記事をご紹介しましたが、今回はReutersの記事で中国製品で国内産業が打撃を受けているので中国からの輸入品へのチェックを厳格にするというものです
    「ブラジルは、中国製品の流入拡大を防ぐため、輸入品に対する品質検査を強化する可能性がある。4日付現地紙オ・グロボが匿名の政府筋の話として報じた。地元産業界では、中国製品により打撃を受けているとして、不満の声が上がっているという。
     同紙によると、政府は安価な中国製電子レンジやテレビ、音響機器などの排除を狙い、品質証紙を導入するほか、玩具などの製品に対する税関通過後の検査強化を行う可能性がある。
    またある政府機関は、品質証紙を受けるべき対象物として、ブレーキなど自動車部品のリストを作成しているという。
    ある政府高官筋はロイターに対し、中国製品を対象とした関税導入や税関当局による検査強化に加え、中国に対する一層の反ダンピング(不当廉売)の申し立てなどを通じて、国内産業を保護する方針を示していた。」
    http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19406020110204

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