2011/01/04

県内ブラジル人、3年で3割減 経済危機で失職、帰国

◆外国人登録数、中国人が最多に




 県内に住むブラジル人は昨年11月末時点で1万4801人で、ピーク時の2007(平成19)年末の2万912人から29%、6111人減ったことが外国人登録者数の県集計で分かった。一方、中国人は同9%減の1万5479人。ブラジル人は1996年に韓国・朝鮮人を超えて以来、県内外国人で最多だったが、昨年中国人が最多となった。中国が県内トップとなるのは比較できる84年以降で初めて。
ブラジル人減少の背景は、08年9月のリーマン・ショックに端を発した経済危機で仕事を失い、母国に帰ったり、他県に引っ越す人が増えたため。県国際課は「製造業や派遣労働の従事者が多く、製造業の人員削減の影響を受けた」と指摘。中国人の減少が比較的緩やかなのは「繊維や衣服関係の事業所で一定年数働く技能実習生らが多いため」とみている。

 市町村別のブラジル人は可児市の3434人が最多で次いで大垣市3142人、美濃加茂市2807人、各務原市1433人など。各市24~36%減っていた。中国人が多いのは岐阜市4065人、大垣市1250人、関市933人、瑞穂市850人など。各市の減少幅は6~22%だった。

 両国を含む県内の外国人登録者数は計4万8585人で、15%、8665人減少、5万人を割り込んだ。国籍別で中国、ブラジルに次ぐのは、フィリピン8360人、韓国・朝鮮5241人など。

 一方、県内の推計人口は昨年9月時点で207万7617人で、リーマン・ショック後の2年間で2万520人減っている。リーマン・ショック前の2年間の減少幅は、3分の1以下の6285人。経済危機に伴う県内の人口動態を分析した県総合政策課の横山誠主査は「死亡が出生を上回る自然減に加え、増え続けて日本人の人口流出を補っていたブラジル人ら外国人が大幅な転出超過に陥り、人口減少が加速した」と指摘している。
LINK: 岐阜新聞

1 件のコメント:

  1. 柴崎@三井物産です

    岐阜県の登録外国人数データについての記事です。
    各県も登録データが更新され、傾向はそれぞれ同じよう
    だと思いますが、先ずは岐阜県。

    それによると;
    2010年11月末現在の岐阜県の全外国人登録者数は計4万8585人。
      15%、8665人減少、5万人を割り込んだ。

    登録外国人の中で中国人が最多になった。

    一方、県内に住むブラジル人は昨年11月末時点で1万4801人で、
    ピーク時の2007(平成19)年末の2万912人から29%、6111人 減。

    市町村別のブラジル人は
    可児市:3434人
    大垣市:3142人
    美濃加茂市:2807人
    各務原市:1433人

    中国人が多いのは
    岐阜市4065人
    大垣市1250人
    関市933人
    瑞穂市850人

    http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110105/201101051009_12594.shtml

    その他は岐阜県庁の資料を参照してください
    http://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/kokusai-koryu/tabunka/gaito.html

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